広報誌みほん
46/60

に祈る」、そして「愛国の花」「ラバウル航空隊」などの話題作もありますが、何といっても大戦末期、空前のヒット曲となったのはあの「若鷲の歌」でした。「若い血潮の予科練の/七つボタンは桜に錨/今日も飛ぶ飛ぶ霞ヶ浦にゃ/でかい希望の雲が湧く」南の戦陣に散った多くの若者がこの歌に陶酔し、声を限りに歌ったのです。このことが、曲を作った古関氏の心に重く強くのしかかる結果となりました。故に後年何度か薦められた国民栄誉賞を固く辞退されたと聞いています。大戦後、古関氏の活動は、戦災孤児を取り上げたラジオドラマ「鐘の鳴る丘」のテーマ曲を始め、「夢淡き東京」「フランチェスカの鐘」「雨のオランダ坂」「高原列車は行く」「長崎の鐘」「君の名は」と、格調高い歌が次々とヒットしました。「長崎の鐘」は、長崎で自ら被爆しながら負傷者の救護に尽くしたクリスチャンで医師の永井隆氏が書かれた同名随筆をモチーフにした曲で、映画化された際には主題歌になりました。「君の名は」は菊田一夫作の連続ラジオドラマ(1952~54年放送)で、大戦末期から戦後に掛けて、話の舞台が東京、佐渡、北海道、九州と移る、若い男女のすれ違いを描いたラブストーリーです。放送中、古関氏奏するハモンドオルガンによるBGMがドラマを一層盛り上げていました。放送日には銭湯の女湯が空っぽになるという「神話」まで生んだ伝説的なヒット作品でした。古関氏の得意ジャンルにスポーツ音楽があります。阪神タイガースの応援歌「六甲颪��」、巨人軍の応援歌「闘魂こめて」、そして、早稲田大学応援歌「紺碧の空」、慶應義塾大学応援歌「我ぞ覇者」、また甲子園球児には聖歌とも言え「ワクワクして、ゴルフの前日はなかなか寝られません。朝は目覚ましより先に目が覚めます」「長田さん、小学生の遠足みたいですね」ゴルフ歴53年、御年81歳、当クラブ・メンバーラオン長イ田幸夫との会話です。昨年は海外でのプレーも楽しまれました。驚いたのは、気温40度を超すタイで3ラウンドした時のこと。セントレア(中部国際空港)に早朝帰国し、そのままご自宅を通り過ぎて地元のゴる「栄冠は君に輝く」、更にNHK「スポーツショー行進曲」、64年の「東京オリンピックマーチ」など勇壮にして清潔感あふれる名曲の数々。作曲家古関裕而氏が残した珠玉の楽曲は未来永劫、日本人の記憶の中にさん然と輝き続けることでしょう。我が古関メロディーは永久に不滅です!(元ゾーン・チェアパーソン/74年入会/82歳)ルフ場に直行。午後からハーフを回ったそうです。そうまでして参加したのは、クラブ内で2カ月に1度開催されるコンペで特別だったからとのこと。秋にはハワイで4ラウンドし、帰るや否や「とっても良かったのでまた行きたい」とおっしゃっていました。ゴルフを始めて1年目の私は、1ラウンドでも翌日は若干の筋肉痛、半端ならぬ疲労感に見舞われるのに、大先輩は平気のご様子。時々、一緒にプレーさせて頂きますが、ミスショットは亀山ライオンズクブラ の元気な大先輩石井身佳子(三重県・亀山)�LION2017年3月号46

元のページ  ../index.html#46

このブックを見る