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概要

広報誌みほん

37 LION 2017年3月号Touchstone Stories試金石ストーリー13国際連合ライオンズの100年の歴史と奉仕活動の足跡を伝え、その真価を物語るストーリーの数々を紹介します。写真とテキストは100周年ウェブサイト(lions100.lionsclubs.org)でも閲覧出来ます。第2次世界大戦が激化する中、連合国の指導者たちは争いが終わった後を見据え、平和を守るための国際組織に関する協議を設けました。彼らは権限の無い国際連盟よりも強力な組織を作るべきだと考えました。ライオンズはこの考えの下に結集し、1943年のクリーブランド国際大会で、戦闘終了後の国際平和維持体制の構築を呼び掛けるアメリカ下院決議を支持することに決めました。45年2月、ライオンズクラブの創設者メルビン・ジョーンズと他の全国団体のリーダーが集まり、ヘンリー・モーゲンソーJr.財務長官やアーチーボルト・マクリーシュ広報担当国務次官補と国際連合(国連)の結成について話し合いました。4月、ライオンズの本部は各クラブに対し、国連ウィークを催してこの取り組みへの支持を表明するよう呼び掛けました。ライオンズクラブ国際協会は、国連憲章起草への助力を最初に求められた非政府組織(NGO)の一つです。ジョーンズとユタ州ソルトレークシティーのD・A・スキーン国際会長、後の国際会長でカリフォルニア州ベンチューラのフレッド・W・スミスが、憲章のNGO条項の考案に手を貸し、国連の人道的使命の策定に参加しました。国連憲章は45年6月26日、50カ国の代表によって署名されます。2年後の47年、国連はその使命に対するライオンズクラブの重要性を認め、世界中の人々の福祉に尽力する国連経済社会理事会の顧問としての資格をライオンズに与えました。何世代にもわたって、ライオンズと国連は数々の目標を共有し、平和と繁栄の推進に力を合わせてきました。78年に始まった国連ライオンズ・デーには、政府、ビジネス、非営利分野のリーダーが招かれ、世界の差し迫ったニーズへの対応策を検討します。この年次行事の目玉は著名な世界的リーダーによる基調講演、専門家のパネル・ディスカッションなどで、89年からはライオンズ国際平和ポスター・コンテストの授賞式も行われるようになりました。このコンテストでは青少年に、平和へのビジョンをそれぞれに表現するよう呼び掛けています。国連ライオンズ・デーは、国連大使、ライオンズ、講演者、来賓がこの特別な不朽の関係を祝福するレセプションを織り込んで行われます。ライオンズは国連と協力して世界中の恵まれない人々に手を差し伸べてきた2016年国連ライオンズ・デーでの国際平和ポスター・コンテスト授賞式