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概要

広報誌みほん

す。小児がんに関する見通しも、同様に厳しいものです。がんは児童の死因の第2位です。世界では2分間に一人の子どもががんと診断されていますが、その60%以上は、効果的な治療にほとんど、あるいは全くアクセス出来ない状況に置かれています。開発途上国では、がん治療のあらゆるレベルでの障壁が生存率を引き下げ、中にはわずか10%の国もあります。がんを生き延びた子どもも、衰弱したまま放置されることが多く、臓器の機能、身体の発育、学習する能力に影響を及ぼしかねません。将来に向けた新たな奉仕のビジョンライオンズが変化する世界のニーズを満たしていく態勢を整えられるよう、私たちは2017年に新たなグローバル奉仕の枠組みを正式に導入します。これは、ライオンズを奉仕の次なる100年に備えさせるものであり、ライオンズは結束して視力、小児がん、環境、飢餓、糖尿病の五つのグローバルな人道的課題に取り組みます。私たちは、青少年をボランティアや奉仕のリーダーとして、これら五つの奉仕分野に参加させる新たな方法を編み出すことで、引き続き子どもたちへの支援という長い伝統を守り、発展させていきます。この枠組みの奉仕分野はいずれも、地域と世界双方のニーズを満たす上で不可欠なものですが、私たちは2017年にシカゴで行われる100周年大会で、糖尿病をグローバル奉仕の新たな焦点として発表することにしています。2018年のラスベガス国際大会では、新しい奉仕プログラム、パートナーシップ、LCIF交付金の機会を含めて、糖尿病に関する奉仕プラットフォームが全面的に導入されます。LCIFは私たちの奉仕を支援し、ライオンズの取り組みをその慈善部門の活動と調整し、最も必要とされている地域で大規模かつ持続的な変化を生んでいくことになります。新たなグローバル奉仕の枠組みは、ライオンズとレオに新たな奉仕の機会、会員を奉仕の精神に満ちた世界中の人々と結び付ける新しい方法、また奉仕の次世紀の課題に確実に対応していく新しい方法を与えます。25 LION 2017年3月号視力──私たちは今後も、目の健康を保護し、視覚障害者に奉仕することにより、視力を守り続けます。糖尿病──世界にはびこるこの疾患の予防と管理に取り組み、患者を支援していきます。飢餓──空腹のまま眠る子どもがいなくなるよう、飢餓の撲滅と貧困の緩和に取り組みます。環境──私たちの環境を守り、各地域社会と世界を万人にとってより良い場所にします。小児がん──命を救う治療へのアクセスを拡大し、私たちを必要としている子どもたちを支援します。そして最初の100年と同じように、世界は私たちを頼りにしています。2017年にシカゴで行われる100周年大会で、糖尿病をグローバル奉仕の新たな焦点として発表します。