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概要

広報誌みほん

18LION 2017年3月号CLUB REPORT妻のジョアンが2004年に亡くなった後、夫のキース・オグレーは、ホスピスのための資金調達を目的としたショート・ウォークを2回実施した。生前、妻はホスピスのために資金調達をする社会クラブに入っていた。不運なことに彼女自身ががんになったが、直接その価値を知ることが出来ると夫に話した。「彼女はホスピスで、慰めと尊厳の中で生きることが出来ました。この苦しい時期に彼女と私、そして娘と孫娘は、ケアと思いやりをもって接してもらいました」(オグレー)その後、ライオンズクラブのメンバーになったオグレーは、今度はイギリス南西端から北端までを踏破することを決意した。既に71歳を迎えており、計画を聞いた友人たちは、彼の健康を心配した。成功する見込みゼロの馬鹿げた挑戦、と非難する人もいた。それでもオグレーは家の周囲で練習を始め、ガイドブックを見ながらルートのプランを練った。安全を第一に、車道は避けて遊歩道を歩くコースを選んだ。そして友人や家族、ライオンたちの応援を受けて出発したのだった。困難なハイクだった。岩の上を飛び移って進んだ。長く険しい無数の丘を越えた。激しい雨にも耐えた。彼はリュックサックにクラブのバナーと、ハイクの目的である資金調達についての説明を付けていた。ある時は、ティーンエイジャーたちが友達とのチャットを中断して、ポケットからコインを取り出し、募金箱に入れてくれた。また別の日には、車で彼の横を通り過ぎた女性がわざわざ車を止めて降りてきて寄付をしてくれた。ルート上にある街のライオンたちは、彼に食事や宿を用意した。オグレーは例会に出席し、モーペスとディーズデールのメンバーたちは彼の誕生日を祝った。オグレーは82日間で1132マイル(1822キロ)を踏破し、1万4700ト゛ルの寄付を集めた。終着地にたどり着いた時、出迎える集団の中に、彼の子どもたちを発見した。彼らも自転車でイギリスを横断してきたのだ。「私の子と孫たちです。ゴールを祝いに来てくれたんです」彼は誇らしげにそう語った。イギリス/ケタリング&ディストリトライオンズクラブ72歳、1,000マイルに挑戦LIONS ON LOCATION